対訳エディタ

作成: 2006年9月23日

改訂4: 2008年7月6日

概要

対訳エディタは、2種類の用途を想定しています:

「単語帳」ならぬ「英語表現帳」
「単語帳」ならぬ「英語表現帳」を個人的に作って、勉強したり仕事に役立てる。
文書の翻訳版の作成
英語の国際規格を日本語にローカライズする作業。あるいは、日本語の原稿から英語版の規格書を作成する作業の支援。

対訳エディタが入出力する文書のデータ形式はXHTMLなので、ブラウザで表示することができます。適用するCSSを工夫することで、表示するだけなら、ブラウザ上でも、上記作業に十分使えるレイアウトで表示できるでしょう。

機能

対訳エディタの基本機能は、次の2つです:

対訳エディタは、英語の文章と日本語の文章を、2通りに表示します:

並行ビュー

英日が左右で対になるように表示し、文書全体は縦方向にスクロール表示します。

parallel editing

カードビュー

英日の1対を1画面に表示し、ボタン操作で前後のカードに移動します。

card editing

対訳エディタでは、文章の文字列のみ編集できます。リストを作ったり下線を付けたりは、xfyのXHTMLコンポーネントでおこなってください。

各対には、複数のToDoを割り当てて、期限を設定したり完了日を記録することで、進捗を管理することができます。

タグダイレクト機能

並行ビューで、文書ソースのタグ付きテキストを、直接入力できます。

タグダイレクト機能

ソース

表示

"|"はカーソル位置

<p>これは | の説明</p>

これは | の説明

↓Ctrl+Tを押してから、タグ付きテキストを入力する。

<p>これは | の説明</p>

これは<span style="font-weight: bold;">対訳エディタ</span>の説明

↓ENTERキーを押す。

<p>これは<span style="font-weight: bold;">対訳エディタ</span>の説明</p>

これは対訳エディタの説明

仕組み

以上の対訳エディタ固有の機能・動作は、XHTML文書のclass属性の値に基づいて実現しています。

システム要件など

Version 0.7.4.20080706
Submitted Date 2008-07-06
Requirements xfy Basic Edition 1.5 -1.6 for Windows or for other platforms

ダウンロードとインストール

インストール

  1. CrossConceptのzipアーカイブをダウンロードします: "TaiyakuEditor-0.7.4-20080706.zip"
  2. 以前のリリースがインストールされている場合、「アンインストール」に従って、以前のリリースをアンインストールします。
  3. zipアーカイブを展開します。次のファイル(パッケージ)があることを確認します。
  4. xfy Basic Editionを起動して、xfy Basic Editionの「ツール - パッケージ構成」から、それらのファイルをパッケージとしてインポートします。
  5. xfy Basic Editionを再起動します。
  6. 次のパッケージが追加されたことを確認します。下記の名前と「リリース情報」に書かれたバージョンとを確認します。

アンインストール

version 0.7からインストール方法が変わり、併せてアンインストール方法も変わりました。

version 0.7.1以降

  1. xfy Basic Editionの「ツール - パッケージ構成」から、次のパッケージを削除します:
  2. xfy Basic Editionを再起動します。

verson 0.7以前

次のファイルやフォルダを、xfy Basic Editionをインストールしたフォルダの下にある"scripts"フォルダから削除してください。

操作

メインメニュー、ツールバー、コンテキストメニューによって、英日の対を追加、削除したり、ToDoを編集できます。意図しない結果になっても、たいていはアンドゥで元に戻ります。

仕組み

対訳エディタ固有の機能・動作は、XHTML文書のclass属性の値"Taiyaku"と、特定の構造に基づいています。

英日の対

英語・日本語の対は、それらfragmentsをdiv要素またはspan要素に含めて、その要素にclass属性を指定し値を"Taiyaku"とすることで、それらが対であることを表現します。これが対訳エディタ固有の約束事です。

それぞれが英語、日本語の内容であることは、xml:lang属性とlang属性を併用して表現します。

これら以外の要素は無視するだけなので、多分、好きなことを書いても大丈夫、…のハズです。

以上は、ざっとこんな感じ:

<body>
  <div class="Taiyaku">
    <p xml:lang="en" lang="en">...English...</p>
    <p xml:lang="ja" lang="ja">…日本語…</p>
    <p>ここも無視。</p>
  </div>
  <p>ここは無視。</p>
</body>
<h3>
  <span class="Taiyaku">
    <span xml:lang="en" lang="en">Abstract</span>
    <span xml:lang="ja" lang="ja">概要</span>
  </span>
</h3>

ToDo

ToDoはMicroformatのhCalendarで表現しています。ToDoなので、"vevent"ではなく"vtodo"プロパティを使っていることに注意してください。

ToDoに該当するfragmentsは、上記div要素の中にあります。ToDo機能は、対訳の対をdiv要素で括った場合のみ使えます。span要素で括った場合は使えません。

ToDoのプロパティは、リストul要素の中に割り当てています。また、このul要素内には特定の構造を想定しています。これを変更すると、hCalendarに合致していても、対訳エディタで編集することはできません。

以上、ざっとこんな感じ:

<div class="Taiyaku">
  <ul class="vtodo">
    <li><abbr class="due" title="2006-09-22">昨日 (^^ゞ</abbr></li>
    <li class="summary">ネットで用例を確認する。</li>
    <li class="description">普通、こんな言い方するか?</li>
  </ul>
</div>