Lynx Retriever
作成: 2008年1月11日
改訂4: 2008年7月4日
目次
概要
Lynx Retrieverは、リンクで関連づけられた文書の離れた部分同士を、内容的な整合性を見ながら編集するためのツールです。
Lynx Retrieverは、リンク先の内容をリンク元に、またリンク元の内容をリンク先に引き寄せて表示します。文書内外の別の部分(参照先)を参照している部分(参照元)があると、参照先を参照元の手元に引き寄せて表示します。また、文書内外から参照されている部分(参照先)があると、そこを参照している部分(参照元)を、やはり手元に引き寄せて表示します。参照元・参照先ともに簡単な編集をすることができます。

リンク先の内容を引き寄せて表示
対象の文書形式はXHTMLです。
表示方法は2種類です:
- 参照元アンカーの直後の行内に挿入するインライン表示
- 参照元アンカーが含まれる段落の直後に、引用文として挿入する引用表示
スクリーン上に重ねて固定配置する固定配置表示
参照元アンカーの近くに付箋紙を貼るように重ねて固定配置する絶対配置表示。

リンク先の内容をインライン表示
リンク先が見出しのときは、後続の段落1つも併せて表示します。

リンク先が見出しのとき
使い方
起動
XHTML文書を開いて、ボキャブラリーコンポーネントを「Lynx Retriever」にします。
操作
「固定配置」などの用語はCSSやXHTMLに合わせています。
- 参照先を表示
- 参照元(リンクのソースアンカー部分)の右側に表示されている
[⇒
をクリックします。最初は[引用]
表示になります。
- 参照元を表示
- 参照先(id属性の設定された部分)の左側に表示されている
⇒]
をクリックします。
- 表示する参照先・参照元の範囲を広げる
[+]
部分をクリックします。クリックするごとに広がります。
- 表示する範囲を狭める
[-]
部分をクリックします。クリックするごとに狭まります。
- 引き寄せたリンク先を解除する
[x]
部分をクリックします。
- 参照先をインラインに表示する
[インライン]
部分をクリックします。
- 参照先を引用表示する
[引用]
部分をクリックします。
参照先を固定配置に表示する
[固定配置]
部分をクリックします。スクリーンに対して位置が固定されるので、スクロールしてもスクリーンから出て行きません。
参照先を絶対配置に表示する
[絶対配置]
部分をクリックする。参照元に対して位置が固定されます。
…それは「相対」配置だろう、って(^_^;)
[固定配置]
を移動する
[移動]
部分をドラッグする。
- 引き寄せた全てのリンク先を解除する
- メニューバーの「Lynx」メニューから「全てを解除」を選択・実行する。
リリース情報
Version |
0.4.0 |
リリース日 |
2008-07-04 |
match |
- xhtml:html
- ここで xmlns:xhtml="http://www.w3.org/1999/xhtml"
|
システム要件 |
xfy Basic Edition 1.5 - 1.6。xfy Blog Editorでは動作しません。 |
利用条件 |
xfy Communityの利用条件に準じます。
|
分かっている問題
現状、安定して使えるのは[インライン]
と[引用]
だけです。
[絶対配置]
位置を変えることができません。
[固定配置]
領域内にマウスを置いたり、カーソルを移動すると意図しないスクロールが発生します。触らずに、見るだけにしてください。
Lynx Retrieverが作成するデスティネーションの構造はXHTMLのDTDに合いません。ただし、Lynx Retrieverは、参照先を引き寄せるときにソースXHTML文書を変更しませんから、見るだけなら、ソースXHTML文書がDTDに合わなくなることはありません。
インストール
ダウンロードとインストール
- Lynx Retrieverのzipアーカイブをダウンロードします: "LynxRetriever-0.4.0-20080704.zip"
- 以前のリリースがインストールされている場合、「アンインストール」に従って、以前のリリースをアンインストールします。
- zipアーカイブを展開します。次のファイル(パッケージ)があることを確認します。
- LynxRetriever.jar
- LynxRetriever.ja.xar
- xfy Basic Editionを起動して、xfy Basic Editionの「ツール - パッケージ構成」から、それらのファイルをパッケージとしてインポートします。
- xfy Basic Editionを再起動します。
- 次のパッケージが追加されたことを確認します。下記の名前と「リリース情報」に書かれたバージョンとを確認します。
- Lynx Retriever
- Lynx Retriever (ja)
アンインストール
- xfy Basic Editionの「ツール - パッケージ構成」から、次のパッケージを削除します:
- Lynx Retriever
- Lynx Retriever (ja)
ただし、0.3.1では「Lynx Retriever (ja)」がありません。
- xfy Basic Editionを再起動します。