わが国の情報産業の基軸となるコンピュータ技術は,近年ますます技術革新の速度を速め,めまぐるしく変貌してきている。このような激動の時代において,真に社会的にインパクトのある技術を見極めることが,重要となってきている。
このような状況に鑑み,当協会の電子計算機技術委員会,電子化文書動向調査専門委員会では,近年,その動向が注目されている文書の電子化技術に関して,関連企業の将来の電子化文書の動向に関わる意志決定の指針となることを目標に,電子化文書の動向,関連規格等について調査研究を行った。
本報告書は,日本自転車振興会から平成9年度機械工業振興資金補助金の交付を受けて実施した「情報システムの新技術に関する調査研究」のうち,電子化文書の交換に関する調査結果をとりまとめたものである。
調査の実施にあたって,ご援助,ご協力頂いた関係官庁,関係各位ならびに直接労を賜った委員各位に深く感謝の意を表するとともに,この報告書が各方面に広く利用され,わが国情報産業の発展に寄与することを念願する次第である。
平成10年3月
社団法人 日本電子工業振興協会
会 長 西 村 泰 三
(C)1998 社団法人 日本電子工業振興協会